Japan Model Submarine Societyとは?
Japan Model Submarine Society (日本模型潜水艦協会)は、神戸サブマリンクラブの大多数の有志が集まり、RC潜水艦が大好きな人が集まるクラブに生まれ変わりました。 2002年夏に六甲アイランドシティー(通称RIC)に関西在住のRC・SUBフリークが集まり同好会的な存在として個々に活動を致しておりましたが、ネット環境の普及等により日本で唯一のラジコンサブマリンの正式なクラブが誕生いたしました、これが神戸サブマリンクラブと言い,私共のJMSSの前身です。 神戸の六甲アイランドシティーという人工島には水深わずか50センチですが、年中透明度の高い人工の川が出来たおかげで其処を活動の拠点としておりました。若干水深は浅いですが大切な艦をロストしてしまうことがない訳ですから,大変よい環境です。
Japan Model Submarine Society (日本模型潜水艦協会,以下JMSS)はサブレガッタ開催を目標に全国展開でき、すべての遠隔操縦潜水可能模型を受け入れ、認知を拡大し、興味を喚起することで技術交流を拡大していくことを活動方針とする会です。日本版サブコミッティーが目標です。 当面は同様に神戸に本拠地を置き六甲アイランドシティー内にある人工河川を拠点に活動している日本で唯一の公式のRCサブマリンクラブです。
当会メンバーの所有するモデルは 比較的、小型サブが多いですが潜航性能は抜群でこれからRC潜水艦を始めたいという方には必見です!RCサブマリンの歴史は結構古く、そして沢山の方々が様々な方法で試行錯誤を重ねられてきた中で段々と防水などに対する製作方式が確立してきました。
活動としては毎週日曜日六甲アイランド内リバーモール横にて午前9時頃から3時間ほど定期走行(潜行)会を行っています。また日本ではマイナーな趣味ですが、アメリカやカナダでは「RCサブレガッタ」と言うRCサブマリン・モデラーの間では有名なイベントがあります。我々の旧クラブもそれを真似て毎年9月にプールを借りて行っております。北は北海道から南は岡山までの、ラジオコントロールサブマリナー30名弱が集結して神戸六甲アイランドにある25m競泳プールにて、第四回までジャパン・サブマリンレガッタが開催されました。
この様な事柄から、神戸はRCサブマリンの日本での発祥の地であり聖地と呼ばれる由縁です。毎年ラジオコントロールサブ製作技術は飛躍的に向上してまいりました。そして日本のラジオコントロールサブマリン事情も急激に進展していることが、実感できる一日となりました。この流れを絶やすことなく当会はレガッタを継続していく所存です。
また毎年5月には横須賀の「深海6500」や海底探索艇「かいこう」の基地である日本海洋科学技術センター(JAMSTC)の一般公開日のイベントに合わせまして此処でのプールでのイベントにも参加しておりますし、六甲アイランドの5月祭りのイベントにも参加しております。また我々のクラブでは、夏休みに2回、神戸ポートピアホテルとタイアップして夏休みの子供向け(小学生対象)の工作教室を開き、牛乳パックで作るモーターライズボート、ペットボトルで作るモーターライズ自動浮沈潜水艦を製作し、プールで楽しんで頂きました。これは神戸新聞にも取り上げられました。 これらの活動も、当会が引き続き継続してゆく予定です。
日本におけるラジコン潜水艦模型の歴史
RC装置を組み込んだ潜水艦は、いままで一部のマニアの手によってトライされていますが、艦内の気密性を保つことや潜行・浮上のメカニズムといったところに難しさがあり、また市販キットは見当たりませんでした。数名のマニアの中でいち早くフルスクラッチによる潜水艦を製作され80年代前半に色々なラジコン雑誌等に掲載されていたようですが、1981年ドイツ映画の普及の名作U・ボートが公開され、折りしも世界で初のラジコン潜水艦の市販キットをいち早く開発したのが、ITALYの”ISPA・MODEL”で82年1月中旬に朝日通商によって細部が国内向けに改良され、発売が開始されました。このMODELは1/72のBig Scaleで全長1250mmで発売価格も98000円というもの。折しも前年にドイツ映画不朽の名作「Uボート」が公開されタイムリーに出現した本キットはマニアの心をくすぐるのに十分な魅力を備えている物でした。それ以来、数名のマニヤによる試行錯誤が繰り返されその技術が当クラブの会員達に受け継がれ現在に至っています。
よく聞かれる質問ですが、何故潜水艦なのでしょうか?
まず操縦が複雑で、困難で習熟に時間を要すことです。子供の玩具のように簡単にマスターできれば直ぐに飽きてしまいます。平面状を二次元で動く車や船では、スピードが遅いと操縦が優しく直ぐに飽きてしまいます、高速のスピードボートや車は例外です。飛行機やヘリコプターのように三次元を動かす物は操縦が難しく、手足のように動かすには修練を要します。野池などでしようものなら一つ間違えば非常に長い製作時間を費やした作品を失ってしまうかもしれないスリルと緊張感、実際の潜水艦事故や、深海探索艇かいこうの子機の様になってしまいます。 また同じ三次元の模型でも水密(可動部分、例えばスクリュウーを回す軸の防水、水圧対策)及び潜行・浮上のメカニズムと言う高い技術的ハードルをクリアー することなど、困難なことに挑戦しそれを可能にしたことによる達成感です。
日本ではラジコン模型と言いますと子供の玩具の延長で、高価なおもちゃというのが一般の方の評価、と思われます。しかし海外では特に船舶模型などは文化として認められており、一艇を製作するのに数年を要する事はざらで、親子二代、三代と続くクラブも珍しくありません。また潜水艦という分野もマイナーで、実際の潜水艦自体の歴史が新しいことも御座いますが、大きな模型メーカーによるキットもなくほとんどの方が、フルスクラッチにより、船体(ハル)、メカパーツに至る全ての部品を製作されております。ラジコン模型の中でもマイナーな部類です。正確な人数は解りませんが、日本全国で実際に潜航、浮上を可能にする艦は100隻はないと思われます。きっと潜在的ファンは多く、多数の方が挑戦されたと思いますが、技術的にクリアーしなければならないハードルが高く挫折された方が殆どではないでしょうか。
主なサブマリンの紹介
★ワールドウォーUディーゼル・クラス
このクラスで人気があるのは映画”Uボート”の旧ドイツ軍の様々の「Uボート」(この”U”は「海の下」を意味する”UNTERSEE”のドイツ語の頭文字を意味する)とアメリカの「ガトー級」、旧日本海軍の「伊号」等である。
★アフターワールドウォーUヌクレアー&ディーゼル・クラス
様々なアメリカの原潜に混じって、映画”レッドオクトーバーを追え!”や”クリムゾンタイド”の影響か秘密のベールに包まれた旧ソ連軍の「アルファ級」や世界最大の原潜「タイフーン級」や記憶にも新しいあの痛ましい事故を起こした”クルスク”の「オスカー級」等である。
★SFクラス
ジュール・ベルヌ原作、ディズニー54年度作品「海底2万マイル」に登場したネモ船長の艦「ノーチラス号」や懐かしのテレビ番組「 原潜シービュー号」や”謎の円盤UFO”の「スカイダイバー」や”海底大戦争”の「スティングレー」 押川 春浪 原作の東宝映画”海底軍艦”に登場した「轟天号」。幼い頃食い入るようにして読んだ小沢さとるの漫画「サブマリン707」等である。