潜水艦のメカニズム

実際の潜水艦にとって潜行と浮上、さらにトリム(船体の水平バランス)のコントロールは水上艦にはない独特の重要な作業である。潜水艦の内殻と外殻の間にある筒型の空間は潜行と浮上のための海水注入と排出を行うタンクであり、また燃料貯蔵や排出物を一時的に溜めるタンクもある
潜水艦の潜航と浮上の方法はメインベント弁とフラッドバルブを開いて艦内のメインバラストタンク(外殻と内殻の空間)に注水し、潜水艦の浮力を失くしていくと、船体は次第に沈下する。
これとは逆に浮上するには、メインタンクに注水されている海水を、高圧の圧搾空気を噴出させて排水していき、最終的に海面近くで低圧空気をタンク内に吹き出しながら艦の姿勢を微調整し、浮上して航行する
しかし、これだけでは時間がかかるので、前部や後部の潜舵(潜舵はセイルの左右に取り付けられている潜水艦もある)を傾けて推進器を回し、傾斜のまま前進することにより注水しながら潜航する。
潜水艦が浮力をつけて浮上する方法は、どれも同じではない。海面上ではバラストタンクは完全に空であり、乾舷(水線から上甲板の面までの距離ないし高さ)は最高になる。これは潜水艦独自の船体の運動であるが、動作は緩慢である。 第1次世界大戦当時の潜水艦ではキングストン弁を開いて、急激に海水が浸入した。そうすると高いところにあるベント弁まで、急激に海水が浸入して、急速潜航が可能になった。

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RCサブのタイプ

R/Cサブはその潜航方法により2種類に分けられます。
スピードをつけてスターンプレーン(潜舵)により潜航する方式をダイナミカルダイブタイプと言います。また本物と同様に内部にバラストシステムを持ち水の注排水を行って潜浮上する方式をバラストダイブタイプ言います。

★ダイナミカルダイブ・タイプ★

ダイナミカルダイブ方式では当然推進力のない停止している状態では浮いています、前進を掛け潜舵を傾けることにより、潜航していきます。長所はシステムに異常が起きて停止しても浮上してきます。艦を喪失するリスクが低いのです。短所は本物のように水中停止(ホバリング)や着底は出来ません。以前はこのタイプの艦が多かったのですがだんだんとバラストダイブタイプに移行しています


★バラストダイブタイプ★

(C)nishimura

バラストダイブ方式では本物と同様艦内に注排水を行ない浮力を失くし潜航させます。この方式の長所は実艦と同じような動き、ホバリングや着底が行なえます。しかし短所はトラブルをおこすと実艦の様に浮上することが出来なくなるリスクが高く、トラブルを起こすと艦を喪失する可能性が高いです。



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バラストシステムのタイプ

★ポンプタイプ★

モーターポンプの強制的に注排水をおこなうタイプです。利点は、 バッテリーがゆるす限り何度でも潜浮上ができます。構造がシンプルで、制御しやすい。欠点は、満水状態で船体内気密室またはバラストタンク内の空間は圧縮され気圧の高い状態で、バラストタンク容積の半分程しか浮力が得られません。同じタイプでフレキシブルタンクを用いた場合はこれ以上の浮力を得る事が出来ますが、艦内の圧力は上昇します。ポンプ性能によりますが、 喫水線浮上はむずかしく、小型潜水艦向き。 

*ポンプ水密が良好であればバルブは必要ありません。

(C)RC艦隊

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★ポンプシュノーケルタイプ★


(C)RC艦隊

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★ガスタイプ★

(C)RC艦隊

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★ピストンタイプ★

ドイツALEXANDR ENGEL社に代表されるようなリミッターマイクロスイッチのピストンをギヤードモーターにて注排水をおこないます。船体内気密室の気圧がかなり高くなり、ピストンモーターの電力消費量もかなりある。